水本です
6月11日と12日に「Fedora 日本語 L10N ミーティング in 大阪/東京」を行いま
した。大阪、東京いずれも移動だけで数時間の距離がある所から参加していただ
いた方もおられ、予想以上に多くの方に参加いただきました。本当にありがとう
ございました。以下にディスカッションでの内容を簡単に報告いたします。抜け
があるようでしたら御指摘ください。
1) I18Nチームリーダーの Jens さんより IBUS および ZANATA に関する紹介
現在、IBUS-Anthy の組み合わせで使用すると日本語変換後の確定時に変換され
た文字がすべて消えるという問題が発生することが複数のユーザーによって確認
されています。しかし、再現方法が確定できないためバグ報告されていません。
これについて、バグ報告を行いより多くのユーザーより再現方法を模索してはと
いう意見が出ています。
2) Ambassadorチームリーダーの David さんより F15 および次回アジア地区で
開催予定の FUDCON に関する紹介
日本でのイベント開催をサポートしていただける方、参加してみたいまたは興味
のある方など、ぜひデービッドさんまでご連絡ください(日本語OK)。
http://fedoraproject.org/wiki/User:Dramsey
3) 翻訳作業での問題点
査読リクエストに応える人材が少ない、査読者からの指摘が多すぎてモチベー
ションが下がってしまうことがある、ドキュメントは誰を対象とするのか、翻訳
してみたい人が多く潜在する、などが確認されました。
3-s) 上記問題の対処について
ハードルを下げより多くの参加を得られるよう査読/校正担当者およびコーディ
ネーターを決めました。査読/校正担当者は水上さん、岡本さん、そして、コー
ディネーターは松浦さん、岡本さんに受け持っていただくことになりました(岡
本さんは兼任)。査読および校正のプロセスを用語やスタイルの統一にとどめ、
査読/校正担当者間で方向性を決めていきます。翻訳者と査読者間で競合が発生
した場合はコーディネータにより解決を図ります。査読/校正を行う場合には内
閣告示第2号に従うこととします。
4) 日本語チームの新リーダー
より細かく、活発な活動を展開できるよう日本に拠点をおきレッドハットに所属
しない新コミュニティリーダーを募集しました。残念ながら自薦が得られなかっ
たため、他薦により少しのあいだ平さんにお願いすることになりました。平さん
はレッドハット日本への入社以前より活動いただいています。これにより、水本
は少し手抜きするようになります。ML、Bugzilla、Wikiなどの掲載を順次、引き
継いで行きます。
* 翻訳されたドキュメントのWeb公開
翻訳済みのドキュメントを各翻訳チームの代表によって直接Web公開できるよう
なシステムが確立されています。日本語ドキュメントWeb公開の担当を上鍵さん
に受け持っていただけることになりました。上鍵さん、こちらを参照ください、
http://fedoraproject.org/wiki/Publishing_a_document_with_Publican 。
"docs-publishers group"の承認はすでに完了しています。わからない点など
#fedora-docs チャンネルにて問い合わせることができます。
5) F15はTransifex移行のため全体的にクオリティが低くなってしまいました
が、こうした問題点は正式には確認されていません。これは問題が作業中にメー
リングリストなどの見える形でディスカッションされていず、「しかたない」
「面倒くさい」などとして処理されてしまったためです。こうした問題を今後、
アナウンスメントなどに注意点として含ませるには、trans リストで細かく報告
していくことが必要になります (例、ストリングフリーズのブレークがあったな
ど)。
6) 翻訳者のクレジットが消失した問題は解決済みと Transifex 管理者からは報
告されていますが、消失してしまった履歴は戻ってきていません。対処方法を見
つける必要があります。
7) 初めて翻訳を行う人に向けて、ファイルに難易度を付けるとわかりやすいの
ではという意見が出ました。
8) 翻訳クィックスタートガイドに翻訳優先順位ページのリンクを貼るといいの
ではという意見が出ました。
9) Diffの出し方がわからないという意見が出ました。
10) 次回、同様のミーティングある際はサインアップのデモを行うとよいのでは
という意見が出ました。
以上
水本